株式会社SUBARU、次世代工場向けピッキング用ロボットビジョンとして「Eureka AI ビジョンシステム」を採用

自動車業界のモデルチェンジに最適化された「マスターレスピッキング」で再学習不要の自動化を実現

株式会社SUBARU、次世代工場向けピッキング用ロボットビジョンとして「Eureka AI ビジョンシステム」を採用

[2026年6月4日] エウレカロボティックス株式会社(本社:東京都江東区、代表 マネージングディレクタ:石丸 広典、以下「Eureka」)は、株式会社SUBARU(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 大崎 篤 氏、以下 「SUBARU」)が推進する次世代工場構想において、ピッキング工程向けロボットビジョンとして Eureka AIビジョンシステムが採用されたことを発表します。

本システムは、事前のワーク学習やアノテーションを行うことなく未知のワークを認識・ピックできる「マスターレスピッキング」を特長とし、多品種ワークを扱う工程の自動化に最適です。

本取り組みは、SUBARU大泉工場にて2026年4月より試験導入を開始したところです。今後検証を経て、今年度中の実生産ラインへの導入、さらには将来の次世代工場への展開を目指します。

導入の背景、従来のAIピッキングの課題

SUBARUでは、人手不足への対策として工程の省人化・自動化を全社的に推進しています。

ピッキング工程は自動化に適した工程である一方、従来のAIベースのピッキングシステムではピッキング対象ワークの画像登録が必要で、ワークごとのアノテーション(AIにワークの形状や特徴を学習させること)や品種の追加・変更に応じた再学習も必須となります。

このため、多品種ワークを扱う工程、品種切り替えが頻繁な生産ラインや、将来の品種増加が見込まれる工場では導入・運用に膨大な工数がかかることが大きな障壁となっていました。

Eurekaのアプローチ:マスターレスピッキング

Eureka AIビジョンシステムは、 ユーザーによるワーク登録やアノテーションを一切必要とせずにピッキングを可能にするマスターレスピッキング機能を備えています。

自動車業界では約2年ごとにモデルチェンジが行われ、それに伴い使用される部品も頻繁に変更されます。従来のAIピッキングシステムでは、こうした微細な部品変更のたびに、膨大な時間をかけて「画像の事前登録」と「AIの再学習」を行う必要がありました。人間であれば柔軟に対応できる変化も、ロボットにとっては導入・運用の大きな障壁となっていました。

Eureka AIビジョンシステムは、この「再学習の手間」を根本から解消する画期的なソリューションです。 

マスターレスピッキングの特長

  • ワーク画像の事前登録が不要:新しい部品に対し即座に対応可能
  • アノテーション作業が不要:AIに形状や特徴を教え込む工数がゼロに
  • 品種追加・変更時の再学習が不要:頻繁なライン構成の変更や多品種生産に最適

これにより、ピッキング工程の自動化における最大のボトルネックであった事前準備と運用工数を大幅に削減します。



なぜEurekaが選定されたのか

SUBARUでは、人手不足対策として工程の省人化・自動化を推進しています。ピッキング工程は自動化効果が高い一方で、ワーク品種が多いことから自動化システム導入に膨大な工数がかかることが課題でした。

Eureka AIビジョンシステムは

  • 多品種・未知ワークを前提とした設計
  • 学習レスによる立ち上げ工数の大幅削減
  • 将来の品種増加にも柔軟に対応可能

といった点が評価され、次世代工場向け技術として採用されました。



株式会社SUBARU 執行役員 モノづくり本部副本部長 の宮入 拓 氏は次のように述べています。

「人手不足が深刻化する中、省人化や工程の自動化は喫緊の課題となっています。ピッキング工程は単純反復作業であるため自動化に着手しやすい一方、従来は事前の画像登録やアノテーションが必要で、多品種ワークを扱う現場では膨大な工数が障壁となっていました。

Eurekaのマスターレスピッキングは、こうした課題を根本から解決するブレイクスルー的な技術だと評価しています。また、ベンチャー企業ならではのスピード感と柔軟性をもって当社の要望に強くコミットし、実現まで伴走してくれる開発体制にも大きな信頼を寄せています。

大泉工場での採用を起点に、今後は他拠点への自動化の展開も大きく前進させていきたいと考えています」



エウレカロボティックス株式会社 マネージングディレクタ 石丸 広典は次のように述べています。

「マスターレスピッキングは、従来はワーク登録が事実上不可能であった物流業界での活用を主な想定領域としてきましたが、今回の取り組みを通じて、製造業においても高い価値を発揮できることを確認しました。SUBARUが他社に先駆けて、当社の先進的な技術を高く評価し採用してくださったことは、私たちにとって大きな自信と励みになっています。

今後も、「Physical AI that delivers —現場を動かすフィジカルAI」をスローガンに、実現場における困難な自動化課題の解決に、全社一丸となって取り組んでまいります」

今後の展開

本システムは、2026年4月よりSUBARU 大泉工場での試験導入を開始、検証を経て実生産ラインへの導入を行います。さらに将来的には、SUBARUが構想する次世代工場への本格展開を目指します。