Eureka AIビジョンシステムなら、ハードウェアを開梱してから最初のピッキングを成功させるまで、わずか半日で完了します。本ガイドでは、基本的なセットアップ手順をご紹介します。
詳細な設定ガイダンスについては、ユーザーマニュアルをご参照ください
1. ハードウェアの設置
想定所要時間: 15 分
Eureka 3D カメラを、用途に応じて
- フレームへの固定設置(卓上ピッキングで最も一般的)
- ロボットのエンドエフェクタへの搭載(深い容器や複数ステーションでの作業向け)
のいずれかで取り付けます。カメラには、主要ロボットメーカーに対応した取付ブラケットおよびアダプタープレートが付属しています。
カメラからスイッチ、そしてEureka コントローラへPoE(Power over Ethernet)ケーブルを1本接続します。この1本のケーブルで電源とデータ通信の両方をまかないます。Eureka コントローラの電源を接続すれば、ハードウェアの準備は完了です。
2. ロボットとの接続
想定所要時間: 30分 (主要ロボットブランド共通)
このステップでは、ロボットアームがすでに物理的にセットアップされている(設置・通電済みで機械的に動作可能)ことを前提とします。Eurekaは、FANUC、安川電機、KUKA、デンソー、Universal Robots、ABBなど、主要なロボットメーカーに標準対応しています。
ロボットとEurekaコントローラの接続はシンプルです。
- ロボットコントローラとEureka コントローラが通信できるようネットワークを設定
- ロボットをEureka コントローラに接続
- Eureka コントローラのソフトウェアを起動
- デバイスマネージャタブで、ロボットのメーカーと機種を選択して追加
- ロボットのIPアドレスを入力
- 「Connect」をクリック
以上で基本セットアップは完了です。
初めての方は、操作画面に慣れるまで多少時間がかかる場合がありますが、2回目以降のセットアップは 10〜15分 で完了します。
※ ご使用のロボットメーカーや機種がEureka コントローラに未対応の場合は、追加の統合作業が必要になります。その際はテクニカルサポートまでお問い合わせください。
3. ワークに合わせたAIモデルの学習
想定所要時間: 30〜60分(部品の複雑さによる)+ バックグラウンドでの学習 1〜2時
※ Eurekaの事前学習済みモデルは、単純な形状の部品であれば追加学習なしでも認識・ピッキングが可能です。その場合、このステップはスキップできます。
Eureka AI ビジョンシステムでは、ユーザーご自身が、外部のサポートに頼ることなくAIモデルを学習させることができます。
ワークの画像を20-30枚程度(部品の複雑さにより異なります)アップロードし、スマートセグメンテーションツールで部品の輪郭をなぞるだけでOKです。これを「アノテーション」と呼びます。まるで魔法のペンのように、1クリックで部品全体を自動的にトレースします。次に「Train」をクリックすれば、モデルはクラウド上で学習され、完了後にEureka コントローラへ実装されます。
CADデータは不要です。カメラ画像から学習するため、
- レガシー部品
- バラツキのある部品
- 図面と実加工寸法が異なる切削部品
にも最適です。新たなワークが頻繁に追加される多品種生産の現場では、このセルフサービス型AI学習が自動化の常識を変えます。
4. カメラとロボットのキャリブレーション
想定所要時間: 15〜30分
高精度なカメラとロボットのキャリブレーションには時間と手間がかかりがちですが、Eurekaの Quick Calibrate™ 技術 には、その常識は当てはまりません。
Eureka 3Dカメラに付属のキャリブレーションボードをロボットのエンドエフェクタに取り付け、EurekaコントローラのGUIに表示される半自動キャリブレーション手順に従うだけです。
ロボットがキャリブレーションボードを複数の位置へ移動し、その間にカメラが画像を取得。カメラ座標とロボット座標の正確な位置関係を自動で算出します。
結果:15〜30分でサブミリ精度のピッキングを実現
5. システムのプログラミング: コーディング不要
推定所要時間:アプリケーションの複雑さにより異なる
Eurekaのソフトウェアは、コードを書くことなくロボットアプリケーションを構築できるビジュアルプログラミング環境を提供します。スクリプトを書くのではなく、機能ブロックをつなげる感覚です。
事前用意されたテンプレート
ピッキング用途では、すでに完成したプロジェクトテンプレートが用意されています。あらゆるピッキングアプリケーションで共通して使え、用途に応じてパラメータを調整するだけです。
設定項目
- ピックポイント:AIが3D点群を生成し、単純な部品では自動的に把持点を提案
- アプローチ高さ:ピック前にロボットが接近する高さ
- ピックオフセット:検出結果に対するグリッパ位置の微調整
- 退避距離:ピック後、次動作に移る前の退避量
- 衝突回避ゾーン:障害物を避けるための進入禁止エリア設定
-
デジタルツイン
3D Viewerでは、カメラ映像だけでなくロボット動作、ピックポイント、作業空間レイアウトまでをリアルタイムに可視化します。シミュレーションと実機は完全に一致するため、ロボットを動かし続けることなくデバッグや最適化が可能です。
6. ファーストピックと最適化
推定所要時間:アプリケーションの複雑さにより異なる
ワークをカメラの視野内に配置し、画像を取得します。次にGUI上でアプローチ高さ、ピックオフセット、退避距離を設定し、最初のピッキングサイクルを実行します。
最初から完璧を求める必要はありません。撮像条件、グリッパ角度、衝突回避ゾーンを微調整しながら仕上げていきます。多くのエンジニアは、初日の午後には安定したピッキングを実現しています。
最初の成功後は、連続運転を行い、複数サイクルでの挙動を確認します。本番投入前に、想定外のケースや追加調整点を洗い出すことができます。
必要なもの
ハードウェア
- Eureka 3D カメラ
- Eureka コントローラ
- ロボット
- エンドエフェクタ
- PoE対応ネットワークスイッチ(一般的なギガビットPoEで可)
- キャリブレーションボード(付属)
オプション
- 生産ライン連携用PLC(EtherNet/IP または Modbus TCP/IP)
- テクスチャの少ないワーク向けパターンプロジェクタ(EFFI-Lase V2 / Opto Engineering)
必要なスキル
- 基本的なロボット操作(ティーチング、I/O設定)
- 工場ネットワークの基礎知識(IPアドレスなど)
- 機械的な作業スキル(取付、配線)
Eurekaのアプリケーションエンジニアが、立ち上げをサポートします
初めてのビジョン活用ロボットシステム導入でご不明点があれば、いつでもご相談ください。Eurekaのエンジニアリングチームが、立ち上げから本番稼働までしっかりサポートします。
